農業って科学なの??? 渕上桂樹 の『渕上ラジオ』(第1回)

パーソナリティ:渕上桂樹 農業コミュニケーター
はい、どうも皆さんこんにちは。農業コミュニケーターの渕上桂樹 です。普段は農業をテーマにしたバーを経営しながら、農業をテーマにしたラジオ番組のパーソナリティをしております。どうぞよろしくお願い致します。
ということでやってきましたね。社会課題をサイエンス×エンタメのISSUE LAB(イシュ・ラボ)の新番組、『渕上ラジオ』です。今回が第1回目ということで、皆さんよろしくお願いいたします。
このISSUE LAB(イシュ・ラボ)の新番組、『渕上ラジオ』ですが、この番組では皆さんからの質問にお答えしたり、私が普段皆さんとお話をしたり、出会った出来事から感じたこと、そういったことを皆さんにお伝えする番組です。頑張ってやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
農業って科学なの???『渕上ラジオ』(第1回)はこちらから聴けます
農業に大手科学企業がどんどん入っていくのってどうなの?
では、今日は早速質問を読みたいと思います。この質問は、私がやっているバーの方に来ていただいたお客様からいただいた質問です。
質問:「農業に大手科学企業がどんどん入っていくのってどうなんでしょうか。農業が科学的なものになっていく気がするんです。」
という質問です。質問ありがとうございます。
農業の分野に、いろんな会社さんが参入して活躍していますけど、その中に科学メーカーさんがどんどん入っていく。これっていいことなのかな?って、そういう質問ですね。
農業の分野に科学企業がたくさん入ってくることによって、科学メーカーさんが作るいろいろな資材を農業の現場で役立てているわけです。それに対して、農業が科学になっていくって大丈夫なのかなということなんですけれども。
農業はもともと科学!!
私の感想なんですけれども、農業はね、もともと科学なので心配いらないと思います。はい、心配いりません!
もちろんね、農業には科学じゃない分野もあります。経済的な側面もありますし、田植えの歌とか、農業によって文化も育まれていますよね。まあ、そういう文化的な側面も確かにあるんですけど、こと栽培技術に関して言えば、これはね、もう、もともとが科学なんですよ。
大昔はね、科学っていう言葉を使わずにやってたいと思います。桜のお花が咲いた頃くらいに田植えの準備を始めましょうねとかね、そういう感じは科学っぽくないじゃないですか。でもこれは一応再現性のあるものとして、毎年それをやると田植えの準備にちょうど間に合うという意味なので。これはね、科学なんですよ。
毎年、決まった時期に桜が咲くので、その時ぐらいに苗の準備をしましょうということなんですけれども。今ではねそういう言い方はしないですよね。何月何日くらいから始めましょうというふうにしますし。それはね、気象学によってだいたいわかっていることなんです。
農業が科学っていうのはね、この気象に限ったことだけじゃないです。例えばビニールハウスを作ったりするには材料工学とかそういったものが関わってきますし、土壌バランスにおいても、窒素、リン、カリウムとか、こういうのは科学の中でもね、化け学ですね、ケミカルの部分です。例えばニンニクが発芽する温度は何度以上になる発芽しないとか、これも生物学で、全部科学なんですよ。
確かに昔は科学っていう言葉を使ってなかったというふうに言いましたけども、これはね、昔からずっと科学なんですね。自然の言葉に耳を傾け、自然のことをたくさん知ろうとするのが科学のお仕事で、それに再現性を見出していくのが科学なんですね。なので、科学企業さんが入ってこなくてもね、もともと科学だから大丈夫なんです。
科学企業が技術で農家に貢献!
ちなみに、大手の科学企業さんが入ってくるというのは、農家も科学を学んでいますけど、農家以上にたくさん学んだ人が、企業という集団のたくさんの人の力によって、農業の世界で活躍して、農業に貢献してくれるということなんですね。
これは現場としても非常に歓迎したいことですし、我々消費者も科学メーカーさんが科学の力を発揮するおかげで、野菜が安定してスーパーに並んで、沢山作るおかげで値段も安くなって、そして味も良くなって。季節じゃない野菜もたくさん並ぶようになってたくさんの品目を食べることができるので、健康にもなるということなので、非常に良いことかなと思います。
なので、質問の答えなんですけれども、農業科学的になっていくのって大丈夫なんでしょうかという質問については、
渕上の回答:「農業はもともと科学なので大丈夫だと思います」
そういう答えになります。この答えでよろしかったでしょうか。はい、というわけで質問いただきありがとうございます。
番組ではですね、引き続き皆様からの質問を受け付けておりますので、どうぞサイトの方から送っていただければと思います。または私、渕上圭樹のSNSやX、もしくは匿名の質問箱の方でも受け付けておりますので、よろしくお願いいたします。
はい。というわけで、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回もまた聞いてくださいね。バイバイ~!
イラストレーション:竹村おひたし